Z.K.さん(4日間集中セッション)
1. 今回のワークショップで取り扱ったテーマは、過去、あなたにどのような影響を与えていましたか?
●取り扱ったテーマはひとことでいえば「人生全般」だけど、「やればやるほど(あがけばあがくほど)できなくなる、しんどくなる、苦しくなる。もうあがきようがない、助けて」という心情に向かい合うことがテーマだった。
希望に向かおうというポジティブな気持ちが、いつしか自分への失望、周囲への疑心暗鬼、未来への絶望になっていた。
心身ともに疲弊していた。
2. 参加する前と後とで、どんな変化がありましたか?
●ぼやっとわかっていた(わかっているつもりになっていた)「希望⇒絶望」のメカニズムが見える化されて、「そりゃあ無理もない」と腑に落ちた。
結果、「【私】はただ一生懸命生きていただけ。それもかなり強いエネルギーで」と自分を受け止めることができ、自分を責める気持ちが消えた。
分子レベルまで分解すれば、誰もが同じ。
それが私の身体というシステム、他者とかかわって生まれるさまざまなレベルのコミュニティというシステムを形成するプロセスで生じたさまざまな条件が影響して、今の【私】という結果としてイマココにある。
その理解が、【私】をとても気楽にしてくれた。
とてもニュートラルな、フラットな、レジリエンスの高まった自分を感じている。
3. 特に印象的だったことはどんなことですか?
●自分に起こっていることが周囲に影響を与えていた(私の場合、自分の疲労感を見せまいとするあまり、周囲に有形無形の圧力を加えていた)との気づきを得たこと。
自分を理解し、より望ましい状態になるようケアすることは「わがまま」ではなく、組織・チーム・コミュニティ全体のハッピーにつながること。
自分をケアすることは、メンバーひとりひとりが望ましい状態になることを嘘偽りなく祝福できるようになることでもあり(これまではメンバーのハッピーを妬んだり、疑ったりと、真に祝福できていなかった。したかったけど)、これも組織・チーム・コミュニティ全体のハッピーにつながる。
4. どんな方にこのワークがおススメですか?
●なんらかの「ギャップ」に悩む人
・「何かを成し遂げたのに、ハッピーでない」と思っている人
・自分と周囲(家族、組織、なんでも)の気持ちに温度差があることに不満を感じている人
●モノゴトに対して、論理的な思考で取り組むことになじんでいるひと
5. ますみさんへのフィードバック(良かった点、改善の提案)
●TOCという経営学?システム工学?上のマネジメント理論を、大人の発達段階?の考え方とを融合させた?ますみさんしかできない?(ここまで「?」だらけ・笑)メソッドは、私にはとても有効でした(ここは「?」なし)。
良かった点:
●メソッドについて。仕事上起こっている望ましくないファクトと、意志や感情を同時に扱ってもらったことで、本当に私のどこに問題があるのかがわかり、改善にもつなげられると感じられた。仕事上のファクトだけで終始してしまっていたら、最終的に改善点が見えても、その改善点を実行するのに自分がどう立ち向かったらいいかを、ひとりで悩むところだった(あるいは別のリトリートに行く・笑)。
●リトリート形式について。日常と切り離されたところでワークできたのがありがたかった。友人の家に滞在させてもらうことも考えたけれど、ホテルでひとりになる時間(ほぼ寝てただけだけど・笑)は意味があった。これが自宅だと「しなければならない」の世界に引き戻されるので、やっぱりひとりにはなれないので、今回の形が私にはよかった。
●リトリート形式について②:ワーク以外の話ができたこともうれしかった。ワークと関係ないけど、まったくないわけでもない、という話しは、気づきを別の角度から見ることにつながったりもして、有効。
●ますみさんの向かい合い方について。徹底的に共感的に話しを聴いてもらえたことが本当によかった。そしてそこに時折、自分の考えを伝えてくれたことがうれしかった。とくに同じ経営者としての視点でのますみさんの生声は、とてもありがたかった。経営者といっても形ばかり、まったくダメダメだと思っている私が、一人前の経営者と扱ってもらっている気がした。共感、つながり、尊重、信頼。
改善点:
●最初にTOCの進め方の概略を説明いただいたのだけれど、頭に入りきらず、最初の頃、何がどうなるのかわからないまま進むのが不安だった。最近のゲームのように、最初はチュートリアルも兼ねてやりやすいところから始め、どんどん込み入ったところに進んでいく、と工夫してくださっていたとは理解。その上で、始める前に簡単でわかりやすい「ループの例」を示してもらったらよかったかなと思う。架空の誰かの例でいいので。実際にサービス開始するときには、説明動画を作ってもいいかも。